会社員のとき、大原扁理さんの本を読んだ私は
「こんな生き方してる人がいるんだ」
「なんか、いいな」
と単純にそう思った
大原さんは生活に必要な分を稼ぐためだけに働いてる
だから当然収入も世間相場よりだいぶ少ない
でも、自分のしたいことをしてるからかとても幸せそう・・・
ほんとにそれだけの収入で生活していけるの?
と半信半疑で読み始めてみたら、
全然思っていたのとはちがって想像していた貧しさも感じられない
この人は充実した生活をしてる、と素直に思えた
一方、私といえば会社中心の生活にうんざりして不満だらけ
会社にはお金をもらうためだけに通っているような会社員(その当時は)
不満だらけで何だか満たされない時に読んだ一冊
年収90万円で東京ハッピーライフ 大原扁理 著 (太田出版)
「自分にとって」幸せな生活を過ごそう
「隠居」の意味を調べてみると・・・
①官職・家業などから離れて静かに暮らすこと
②または、俗世を離れて山野に隠れ住むこと
ってことは、無職になった今の私も「隠居」?
この本で書かれている「隠居生活」はとても合理的でシンプルな生活
まるで余計なものを削ぎ落として洗練された究極のシンプルライフ
生活費に最低限必要な分だけの労働を行い、
朝食にはスコーンを手作りして紅茶と一緒に食したり、
野草を摘みに行って調理したり、近所の直売所で野菜を仕入れたり、
読書して、散歩して、あっという間に一日が過ぎていく・・・
なんて素敵な生活を送ってるんだろう
と、私は思ってしまった
朝起きた時から、夜寝る時まで静かだけど生活を大切に愛おしむようにに生活されている
年収90万円でも、フルタイムで働いてなくても、
収入が少なくても豊かに生きてる人がいることが、私にとってはうれしかった
苦手は克服しなくていい
大原さんは苦手だと思うことは徹底的にしてこなかった
勉強も自分の好きな科目だけ、進学も就職もしなかった、友達も一時ゼロにしたそう
私はというと苦手は克服しないといけない、と思って生きてきた気がする
ただ40歳を過ぎてからは、もう苦手なことを克服してる時間がもったいない、
苦に感じないことを優先してやったほうがいいな、と思うようになった
そして会社員でいることが、窮屈で自分に合ってないと考えるようになり
退職して今に至る
大原さんのように若い時からそんな風に思えていたら・・・どういう人生だったろう
イヤなことで死なない
人生でやるべきことを決めるとき「イヤなことで死なない」ということを
念頭において決めると後悔がない
ほんとにイヤなことで死にたくない
私にとっては会社員のままどんどん歳ばかりとり50代、60代を迎える、
合わない同僚、上司と過ごし続けることが私にとっての「イヤなこと」だった
だから我慢するのをやめて、職場や同僚たちと別れることを決めた
個性はにじみでてくる
大原さんみたいに常時フラットな気持ちで生き続けていると
自分の生き方がだんだん楽になってきて、
個性っていうものはその人からにじみ出てくるんだそう
だから大原さん自体も、かなり個性的な方なんだろう
確かに個性的な人って、だいたいにじみでてきて抑えきれてない(笑)
自分の生き方を続けること =(イコール) それが個性になる
私の今の自由な生活はいつまで続くかわからないけど、
大原さんみたいに週に数日だけ働いて生活に必要な分を稼ぐという生き方もありだな
数日の労働で生活費がカバーできれば、という点がクリアできればの話だけどね
まとめ
この本では大原さんの生き方はもちろんそこに到る幼少期からの経緯も書かれています
平凡な私からすると「けっこう大変な境遇で育ってきた方だな」って思いました
ただ、さすが「隠居」するだけの人なので、
世間からすると大変だったんじゃ、と思うようなことも
あっけらかんと、
いろいろあったけどまぁたいしたことではありませんから、
という軽いタッチで書かれており、まさに飄々とした方という印象です
というわけで、私が無職生活で大切にしたいことは・・・
・毎日を大切に生きる
・人と比べない
・暇を楽しむ
・健康を維持
まずはスコーンと紅茶で優雅な朝食からやってみようかな