みずほフィナンシャルグループが全社員を対象に週休3日、週休4日という新しい働き方の
選択肢を導入するそう
制度の利用者は増えた休日を生かして、勉強したり副業したり、育児と介護を両立したり、
というライフスタイルを選択できるようになる
ネットニュースでその記事を読んで、率直に「いいな」と思った
ただ、発表内容によると介護や育児といった事情がある社員向け制度のよう
これから日本の会社員のライフスタイルもどんどん変わっていくんだろうか
最近読んでいた本によると、世界から見ると日本人は休暇を取得しないそうだ
ほんとにそうなんだろうか?
他の先進国では休暇といえば長期でバカンス取得、加えて仕事の生産性が高いそうだ
この本では日本とドイツの生活、社会、働き方などについて比較されており、
外からみた日本がどうみられているのか、という視点で書かれている
住んでみたドイツ8勝2敗で日本の勝ち 川口マーン恵美 講談社新書
病気や通院に有給休暇を使う日本人
え? そうするのが当たり前だと思ってました、私
ドイツ人からするとそれでは体の弱い人は損してしまうではないか、という理由
確かにそうだ
ドイツでの有給休暇は休養をとったり、旅行に行ったりするための権利であって純粋な休暇
だから病気で休む時は病休として休む
有給休暇の概念が日本はヨーロッパとは全然違うんですね
だからドイツでは休みはガッツリ3週間とか1ヶ月とかまとめて取得する
そして労働時間も短時間勤務で高給、つまり生産性が高い
さぞかし満足度の高いライフスタイルをしているんだと思いきや、そう単純なことでないようだ
短時間で成果を出す、そして時間内に仕事を終わらせるため、自然とストレスが溜まる
ドイツ人は何がなんでも時間内に終わらせようとする国民性なんだそう
そして企業も給料が高いから人員削減に力を注ぐので、一人あたりの仕事がどんどん増える
日本で週休3日、週休4日の働き方を選択した場合、そもそも仕事量はどうなるんだろうか
同じ仕事量ぐらいで休みが増えるという感覚だったが、そう単純なものではないということだ
日本はサービス大国だった
日本では当たり前な24時間営業の店舗、そして定刻どおりに発着する電車
ドイツでは日曜祝日は店舗は休業、そして電車は時間どおりに発着しないのが当たり前
私たちが日本で当たり前のように受けている便利なサービス
その便利なサービスを提供している会社や地方自治体があって初めて成り立つもの
常識だと思っていたことも国が変われば常識じゃないんですよね
よく考えてみるとほんと日本の企業が提供しているサービスって至れり尽せりです
例えば宅配便の時間指定ができなくなったら不便だし、時間指定できた方がいい
そのサービスをしてくれている人、働いてくれている人がいるからこの社会が維持されてる
だから日本はすごい!とは思わないけど、
サービスという側面で考えると日本は住みやすい国なんだなとあらためて思う
まとめ
「必要最低限の生活費を稼いだらあとは自分の自由に使える時間に使いたい!」
という人も気兼ねなく使える制度(週休3日、週休4日)にしてもらいたい
たぶん会社で働くことに疲れてるけどなかなか休めない、
もうフルタイムの働き方が辛いな、と思ってる人もいるんじゃないかな
そういう人にとっては、この制度があれば退職を選ばないで済むかもしれない
正社員向けの制度みたいだけど、契約社員(パート)は週休3日、週休4日は選べないってこと?
正社員だけじゃなくて契約社員も選べるようにした方がいい
働く日数が減れば、もちろん給料が8割、6割支給となるそう
それでも個人的には週休3日、4日を選択できた方がいい
「実質的なリストラだ」「出世はできなくなる」とか意見はいろいろあるけれど、
選択肢はいろいろあった方がいいです
制度を使うかどうかは、その人がよく考えて決めればいいんだから
ついでに「サバティカル休暇」も日本の企業には普通に制度としてあって、
そして制度を利用するのが当たり前の社会になりますように