私は現在無職で、これからもできれば働きたくない
42歳になるまで、会社員として大学卒業後、ずっと同じ会社で働いていた
「会社で働くこと」を20年近く続け、
ふと考えるようになったこれからの「働き方」について
退職金や年金という「老後の安定」のために、
40代以降の時間の大半を、今の会社で費やして後悔しない?
と自分に問いかける日々がしばらく続いた
老後ではなく、今、自分のために時間を使いたい
好きでもない会社の同僚や上司と自分の貴重な時間を一緒に過ごしたくない
そんなふうに考えるようになり
「会社をやめる」ことをすんなりと選択できた
最終出勤日を終えて2週間ほどたった8月の暑い日、
ある本のタイトルが目にとまり、手にとっていた
僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? 木暮太一 星海社新書
会社員だった頃の私に「読んでみて」と教えてあげたい1冊
「あなたは今の働きかたをずっと続けていきたいと思っていますか?」
この本の最初に書かれている質問に思わず、
「いや、続けたくない」とすぐさま力強く反応してしまった
もう会社にいかなくなっていたのに
読みすすめていくうちに、働いていたときは考えてみることもなかった
「会社」「労働者」「資本主義経済」などのことについて、
著者の小暮太一さんがわかりやすく説明してくれている
経済学に詳しくない私でも
「そういうことだったのね」とすんなりと入ってきた
著者の小暮太一さんは10年間の会社員経験を経て現在は作家、出版社経営者をされている
働いている人、働いたことがある人、これから初めて働く人、
もちろんいま働いていない私のような人にも、
自分の人生について真剣に考えるきっかけになる一冊
「しんどい働き方」に共感
会社に勤めている頃、自分のキャリアについて考える機会が
幾度となくあった
毎年、一年の目標設定をさせられることが面倒でしかたなかった
日々の業務がミスなくできればいいでしょ
と思いながら1年の振り返りと目標設定をため息つきながら考えていた
「もっと業務を効率化しろ」「昇格できるよう成果出せ」etc・・・
ただ、上司たちの働き方をみていて、
「出世」というものが、私にとって、とにかく魅力的じゃなかった
「出世」の代償として、与えられるさらなるノルマ、ストレス、プレッシャー
出世すると「なんだかしんどそうだな」と感じてた
そんな出世して負わされるものに耐えられるのかな・・・う〜ん耐えたくない
私たちが生きる「資本主義経済」という仕組みを根本から理解しないと
いつまでたっても「しんどい働き方」から抜け出せないそう・・・
じゃあ、それを知ることができれば抜け出せるってこと?
「給料の決まり方」に納得
“ 「給料」は、私たち労働者が明日もまた働けるように
体力と精神力を回復させるために必要衣食住(と少しの贅沢)
を維持できる分しか支払われないように決められている ”
はぁ、なるほど、そうかもね、とみょうに納得した
でもでも残業したり、ノルマを達成したり、出世すれば給料上がるんでない?
と思いそうなものですが、そうはならないとのこと
がんばって残業・ノルマ達成・出世をして給料が上がっても、
体力と精神力がさらに削られることになり、その削られた分を
回復するためのコスト(経費)を考えると結局は同じことになる・・・
ふぅ、、、無限ループ、ラットレースってことか
そうか、だから上司たちは出世して給料が上がっているはずなのに、
愚痴っぽくて、いつも不満そうで辛そうだった
給料が上がっても嬉しいのは一時だけでその状態にもすぐ慣れてしまう
「転職しても解決しない」に同意
会社を辞めてすぐに転職するなんて考えられない
せっかく会社辞めたのに、また同じような生活を送るなんてうんざり
最低でも1年は無職でいたい、ほんとはもうずっと無職でいたいけど
自由な時間をもてあましても、ヒマでしかたなかったとしても
同僚や上司から言われた「次の職場決まってるの?」
という質問がほんとに面倒だった
しばらく働きたくないから辞めるのに、次の職場なんて決めてないよ!
って言いたかったけど(もちろん言ってない)
心配してるつもりなのかもしれないけど、
とにかく余計なお世話だし、辞めていなくなるんだから
辞めたあとに何するかなんて放っといて、と思ってた
「転職してもしんどい働き方は解決しない」
そうだよね、私だけがそう思ってるんじゃないんだなと安心した
そう、ただ会社を変えただけじゃダメなんだ
給料を上げるためだけに転職しても、「しんどい働き方」は解決しない
転職した会社もやっぱり「資本主義経済」の「企業」
そして「給料」はどの会社も同じように決められている
給料上がる = それ相応のストレス(コスト)がかかる
だから会社を変えるだけでは「しんどい働き方」は変わらない
ほんとに変えたければ、根本的に働き方を変える必要がある
「資本主義経済」の「企業」で働く「労働者」について
だんだんわかってきた気がする(たぶん!)
まとめ
この本を読んで改めてこれからの働き方について考えてみた
私にとっての職業選択時の重要なことは、
・長く続けられる仕事
・ストレスが少ない仕事(「私にとって」というのが大切!)
・興味を持てる仕事
・資産になる仕事
この本を読むまで、ぼんやりとだけど考えていた私にとっての新しい「働き方」について
方向性は間違ってなさそう!と思えた
その新しい「働き方」をとにかく継続することが重要
自分なりの「働き方」を選ぶことは、「生き方」を選択することでもある
ぜひ読んでみてほしい1冊です